小さな会社の事務員です。
この時期お中元をいただくのですが、個包装じゃないものが送られてくると本当に憂鬱です。なぜなら切り分けたり配ったりするのは、わたしの仕事だから。
何年も事務員しているのに、ほんとに苦手なんですよ。切り分けるの。
今まで会社へのいただき物で困ったものは色々あります。
すいか、団子、大判焼、羊羹、八つ橋、びんづめの佃煮など…。
個人的に好きなものばかりなのに、会社あてに届くと何だか憎い。
つい先日、お中元に冷凍のケーキがとどきました。
カステラみたいな長方形のケーキが2本。
どうやら一晩ほど冷蔵庫で解凍して、切り分けないといけないらしい。
切り分けるだけでも面倒なのに、解凍して頃合いを見計らって切らなければならないなんて。
ひー。どうしてもやりたくない。
そこでいいことを思いつきました。
「そのケーキが冷凍なのを良いことに、このまま冷凍庫に放置して、無かったことにしよう。」
…全然いいことじゃなかった。
でも脳が頑なに拒否をしているからしょうがない。
わたしがここでこのケーキを切らなくても仕事に何ら支障はない。
とりあえず、こっそりと会社の冷凍庫の奥へ入れました。
なかったことにしたいお中元。
冷凍庫に葬り去る作戦は、果たして成功するでしょうか。
ちなみにそのお中元が届いたことは、わたし以外に二人しか知りません。
でも、ひとつ致命的なのは、その二人のうちのひとりが超食いしん坊なことです。
数日中に「そういえばあのケーキは?」って言ってきそうな予感がします。