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Power Automateの出現はVBAユーザーにとって脅威なのか

最近MicrosoftPower Automateなるものが目の前に現れた。

今流行りのノーコードで、いろいろな仕事が自動化できるらしい。「えー、最近やっとマクロを覚えたばっかりなのにショック。いよいよVBAがオワコンに近づいているのでは?」と一瞬不安になりましたが、全く心配ないことがわかりました。

 

Power Automate出現もVBAの知識が必要な理由

Power Automateはプログラミングの知識がなくても、簡単に業務効率化ができると言われています。確かに自分でコードを書かずにWeb操作からPDFの編集まで、色々なことができます。

しかし、実際にいくつかフローを作ってみて感じたことは、結局「VBAスタンダード」レベルの知識は持っておいた方がいいということです。

もちろん全くプログラミングの知識がない人でもネットで調べれば、何とかフローを作れるかもしれません。だけど少し複雑なものになると、どこかで必ず壁にぶち当たる可能性があります。

なぜかというと、

Power Automateにはプログラミング用語がたくさん出てくるから

Power Automateには変数やループ処理条件分岐やエラー処理と言う単語が当然のように出てきます。ある程度プログラミングをかじった人でないと、最初のほうでつまずく可能性が高いです。VBAの知識があれば、「あぁこういうことね。」ってすぐに飲み込めるので、Power Automate界では、スタートラインの先頭に立つことができます

フローの作成手順がVBAと同じだから

Power Automateでフローを作るとき「何を、どこに、どうしたいのか?」を念頭に置いて組み立てる必要があります。VBAでも同じですね。OfficeTanakaの田中先生流でいう、①範囲→②条件→③処理です。どちらにも共通していることは、まずは何を実現したいのか(完成形)をしっかりとイメージして、それに向かって順を追って組み立てていく。そういった考え方が基本となります。

VBAユーザーはエラーに負けない強いメンタルを持っているから

Power Automateでエラーが起こることは、まぁまぁあります。だけどVBAユーザーにとっては、エラーは慣れっこ。全く動じません。エラーの原因がわからず、何時間も悩むこともありました。一方Power Automateでは、エラーの箇所と理由をちゃんと伝えてくれるので、とっても優しく感じるんです。もしこれがマクロを組んだことがない人だったら、エラーに遭遇した瞬間にやる気がなくなってしまうかもしれません。

VBAの基礎があるからこそ、Power Automateが使いこなせる

私はPower Automateの存在を知ったとき、時間をかけてVBAを勉強したことを少し後悔しました。しかし、実際にPower Automate使ってみると、VBAの知識があってほんとうによかったと思います。Power Automateに対する理解度がほかの人よりも早いからです。そして今からVBAを勉強しても、まったく遅くないです。

これからどうなるかは分かりませんが、2022年現在においてはPower Automateだけでできないことはまだたくさんありますし、Excelの操作に特化するのであれば、VBAのほうが便利です。状況に応じて適切なツールを使い分けられたら最強ですね。